クロケット&ジョーンズらしさを最も体現した同社の代表モデルであり、最高峰の技術力を結集して仕上げるフラッグシップ「ハンドグレードライン」モデルです。ラストは#337、英国的な格式とフランスらしい優雅さを持ち合わせています。長くも短くもなく、微妙なセミスクエアと言う時代に流されないラストが生んだ定番中の定番です。

革本来が持つ特性を活かすために、あえて手間の掛かるハンドカッティングを行い、素材においてはアッパーのみならず、ライニング、インソール等にもより上質な革を使用しています。上質なアッパーの革は、熟練職人の手仕事によって1足1足ハンドカラーリングされ、さらにハンドフィニッシュによって磨き仕上げられます。その革は、履き込む事で色に深みと独特な光沢が増し、足を包み込むようなフィット感を生み出します。

製法は耐久性と実用性を兼ね備えたグッドイヤーウェルト製法。底材の交換が容易に出来るようになっています。他の製法は一般的に1〜2回程度しか底材交換が出来ないのですが、この製法だと3〜4回程度、底材の交換が可能になっており、修理しながら長くご愛用いただけます。

ソールは伝統的な樫木のチップとともに革を長時間浸し鞣す手法で作られた通称「オークバークソール」を採用。「オークバークソール」とは耐久性と柔軟性に富んだ性質を持ち、英国では高級靴やビースポークと呼ばれる注文靴などにも使用される高級底材です。また、ドレスシューズに多いヒドゥンチャネル(伏せ縫い)仕上げは、見た目にも美しくステッチの磨耗を防ぐといった役割も果たします。

オーソドックスなデザインだからこそ「ハンドグレードライン」らしい上質なクオリティをより感じていただけます。まさに「一生もの」と呼ばれる珠玉の逸品です。